ロタウイルスワクチン
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更新日:2025年8月18日
ロタウイルス胃腸炎とは
ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳頃)にかかりやすい病気です。
主な症状は、下痢、吐き気、おう吐、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると入院治療が必要になることがあります。
5歳までにはほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれており、5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因とされています。
対象者・接種回数・接種時期・費用
対象者・接種回数・接種間隔
ワクチンは2種類あり、どちらも経口ワクチン(口から飲むワクチン)です。
それぞれ接種回数が異なりますが、予防効果・安全性に違いはありません。
※接種開始後は、途中でワクチンの種類を変えることはできません。
ワクチン | 対象者 | 接種回数 | 接種間隔 |
---|---|---|---|
ロタリックス | 出生6週0日後~24週0日後までの方 | 2回 | 接種後27日以上の間隔をあける |
ロタテック | 出生6週0日後~32週0日後までの方 | 3回 |
標準的な接種期間
初回接種:生後2か月~出生14週6日後まで
※出生15週0日後以降の初回接種は、安全性の観点からおすすめしません。
費用
無料
接種方法
接種場所
区内の協力医療機関で実施しています。
なお、23区内の協力医療機関でも接種することができます。希望される場合は、その区または医療機関へお問い合わせください。
接種当日
予診票と母子健康手帳を、医療機関にお持ちください。
予診票
送付時期
生後1か月
※ワクチンの種類にかかわらず、3回分の予診票を送付します。
予診票がお手元にない方へ
台東区に転入された方や紛失等により予診票がお手元にない方には、申請により窓口または郵便で予診票をを発行します。
※接種時期に合わせて保健予防課から郵送で個別通知しておりますので、通常は申請する必要はありません。
窓口での発行をご希望の場合
台東保健所5階保健予防課または浅草保健相談センターで発行します。お越しの際は、母子健康手帳をご持参ください。
郵便での発行をご希望の場合
下記よりお申し込みください。
※申請からお手元に届くまで1~2週間程度かかります。
台東区外へお引越しの予定がある方へ
台東区外へ引っ越したら、台東区の予診票は使えません。
台東区の予診票を使って接種できるのは、転出日の前日までです(「転出日」とは、台東区を転出後、新住所地で転入届を出す際の「異動年月日」をさします)。
転出日以降は、転出先の区市町村で予診票の発行手続をしてください。
接種にあたっての注意事項
接種が受けられない方
- 37.5度以上の熱がある方
- 重篤な急性疾患にかかっている方
- 今回受ける予防接種によって、またはワクチンに含まれる成分で、アナフィラキシー・ショックを起こしたことのある方
- 腸重積症の既往歴がある方
- 先天性消化管障害を有する方(その治療が完了した方を除く)
- 重症複合免疫不全症の所見が認められる方
- 医師が不適当な状態と判断した方
接種を受ける際に医師との相談が必要な方
- 心臓病・腎臓病・肝臓病、血液の病気や発達障害などの基礎疾患のある方
- 以前ワクチン接種後2日以内に、発熱、発疹、じんましんなどがみられた方
- 以前けいれんを起こしたことのある方
- 過去に免疫不全と診断されている方、近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
- ワクチンに含まれる成分にアレルギーがある方
- 周囲で麻しん、風しん、おたふくかぜ、水痘などの病気が流行していて、その病気にかかったことが無い方
- 活動性胃腸疾患や下痢等の胃腸障害を有する方
接種前の注意
- お子さんのお腹がいっぱいだと、うまくワクチンを飲めない場合があります。接種前30分ほどは、授乳を控えることをおすすめします。
- お子さんがワクチンをうまく飲めずに吐いてしまった場合、少量でも飲み込みが確認できれば、ワクチンの効果に問題はありません。
接種後の注意
- 接種後30分位は、医師とすぐに連絡をとれるようにしておき、お子さんの様子に注意しましょう。
- 接種当日は、激しい運動は避けましょう。
- 入浴は差し支えありません。
- ワクチン接種後1~2週間ほどは、便の中にワクチンのウイルスが含まれることがあります。おむつ交換の後など、ていねいに手を洗ってください。
副反応
接種後4週間は、副反応の出現に注意しましょう。
まれに、アナフィラキシーとよばれる強いアレルギー反応が症状として見られる場合があります。
また、接種日以降に、下記症状が1つでもみられる場合は、副反応の1つである「腸重積症」が起こっている可能性があるため、速やかに医師へ連絡し、診察を受けましょう。
- 突然はげしく泣く
- 機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す
- おう吐する
- 血便がでる
- ぐったりして顔色が悪い
腸重積症とは
腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種から1~2週間くらいまでは、腸重積症のリスクが通常より高まると報告されています。
月齢が進むと腸重積症にかかりやすくなるため、早い時期にワクチン接種を完了させることがすすめられています。
