5種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ)ワクチン
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更新日:2025年8月19日
病気の概要
ジフテリアとは
ジフテリア菌の飛沫感染による病気で、咽頭や鼻に感染します。主な症状は高熱、のどの痛み、犬の吠えるような咳、嘔吐などで、呼吸困難を起こすこともあります。発病2~3週間後には、菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがありますので注意が必要です。
1981年にワクチンが導入されてからの患者発生数は、年間0~1人程度です。
百日せきとは
百日せき菌の飛沫感染による病気で。普通のかぜのような症状で始まり、次第に咳がひどくなって、連続的に咳き込むようになります。咳の後、急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。
乳幼児は咳で呼吸ができなくなり、チアノーゼやけいれんがおきることがあります。乳児では、肺炎や脳症などの重い合併症を起こしたり、亡くなることがあります。
破傷風とは
破傷風菌による病気で、土の中にいる菌が、傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。この菌が体の中で増えると、菌の出す毒素によって筋肉のけいれんが起こり、治療が遅れると亡くなることもあります。
破傷風にかからないようにするためには、予防接種を受けて免疫をつけておく以外に方法はありません。
ポリオとは
ポリオウイルスが口の中に入って、腸の中に増えることで感染します。ウイルスは、便の中に排泄され、便を介してさらに他の人に感染します。感染しても、ほとんどの場合症状は出ませんが、ウイルスが血液を介して脳・脊髄に感染し、手足の麻痺を起こすことがあります。一部の人は、麻痺が永久に残るほか、進行して亡くなることがあります。
日本では1980年を最後に野生株ポリオウイルスによる新たな患者は発生していませんが、海外では依然としてポリオが流行している地域があります。
ヒブとは
インフルエンザ菌b型のことで、冬場に流行するインフルエンザウイルスとは異なります。
中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの表在性感染症のほか、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な深部(全身)感染症を起こす、乳幼児にとって問題となる病原細菌です。
ヒブによる髄膜炎の罹患率は、5歳未満人口10万人あたり7.1~8.3人とされ、年間約400人が発症し、約11%が予後不良と推定されています。生後4ヵ月~1歳までの乳幼児が、ヒブによる髄膜炎発病者の過半数を占めています。
対象者・接種回数・接種時期・費用
対象者
生後2か月~7歳6か月に至るまでの方
接種回数
4回(初回接種3回、追加接種1回)
標準的な接種期間
- 初回接種:生後2~7か月に至るまでに、20~56日の間隔をあけて3回接種
- 追加接種:初回接種(3回)終了後、6~18か月の間隔をあけて接種
費用
無料
接種方法
接種場所
区内の協力医療機関にて実施しています。
なお、23区内の協力医療機関でも接種することができます。希望される場合は、その区または医療機関へお問い合わせください。
接種当日
予診票と母子健康手帳を、医療機関にお持ちください。
予診票
送付時期
- 初回接種(3回):生後1か月
- 追加接種:生後10か月
予診票がお手元にない方へ
台東区に転入された方や紛失等により予診票がお手元にない方には、申請により窓口または郵便で予診票をを発行します。
※接種時期に合わせて保健予防課から郵送で個別通知しておりますので、通常は申請する必要はありません。
窓口での発行をご希望の場合
台東保健所5階保健予防課または浅草保健相談センターで発行します。お越しの際は、母子健康手帳をご持参ください。
郵便での発行をご希望の場合
下記よりお申し込みください。
※申請からお手元に届くまで1~2週間程度かかります。
台東区外へお引越しの予定がある方へ
台東区外へ引っ越したら、台東区の予診票は使えません。
台東区の予診票を使って接種できるのは、転出日の前日までです(「転出日」とは、台東区を転出後、新住所地で転入届を出す際の「異動年月日」をさします)。
転出日以降は、転出先の区市町村で予診票の発行手続をしてください。
接種にあたっての注意事項
接種が受けられない方
- 37.5度以上の熱がある方
- 重篤な急性疾患にかかっている方
- 今回受ける予防接種によって、またはワクチンに含まれる成分で、アナフィラキシー・ショックを起こしたことのある方
- 医師が不適当な状態と判断した方
接種を受ける際に医師との相談が必要な方
- 心臓病・腎臓病・肝臓病、血液の病気や発達障害などの基礎疾患のある方
- 以前ワクチン接種後2日以内に、発熱、発疹、じんましんなどがみられた方
- 以前けいれんを起こしたことのある方
- 過去に免疫不全と診断されている方、近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
- ワクチンに含まれる成分にアレルギーがある方
- 周囲で麻しん、風しん、おたふくかぜ、水痘などの病気が流行していてその病気にかかったことが無い方
接種後の注意
- 接種後30分位は、医師とすぐに連絡をとれるようにしておき、お子さんの様子に注意しましょう。
- 接種当日は、激しい運動は避けましょう。
- 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。
副反応
接種後、1週間は副反応の出現に注意しましょう。
主な副反応は注射部位の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)と発熱です。頻度はまれですが、アナフィラキシー、脳症、けいれん、血小板減少性紫斑病についても注意が必要です。
お問い合わせ
台東保健所 保健予防課予防担当
電話:03-3847-9471
ファクス:03-3847-9424
